両親も高齢になり
介護含めて、今後のことを考えなければならない年になりました

入院している父の病院の主治医に話を聞きに行きました

やはり病院の先生は良い話よりは
最悪の場合、を考えて伝えますので
どうしても気持ちが塞ぎがちになります

どうしてあげるのが、父のためなんだろう

ずっと考えていても答えが出ないけど
それでも頭から離れない

カバンの中から取り出した
金木犀のロールオンアロマ

何気なく指先に塗って嗅いでみる

金木犀の甘い香りは
現実の輪郭を少しぼやかしてくれる

帰り際、父に面会に行くと
しゃべることができない父が
ゆっくり手をあげて
本当にゆっくり、ゆっくり
手を振ってくれた

スローモーションのような時間

よかった
父は何も変わっていない
嬉しくて胸がいっぱいになった

「また、来るね」
そう一言いって病室を後にしました

金木犀の香りには
不安を落ち着かせてくれる効果があるようです

お見舞いに行く時はいつもカバンに入れておきます

私が不安な顔をしていたらいけないですからね

キンモクセイの香りの研究データー

大腸内視鏡検査の際にディフューザーを用いて芳香浴を行ったところ
検査後に測定した不安感がキンモクセイ精油を使用したグループでは
優位に低下したとともに、不安度が高い患者でも腹部の不快感が優位に改善された

アロマテラピーの、大腸内視鏡受検中の不安および腹部不快感に対する効果に関する無作為化比較試験
Ther Med 34:165-169.